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住宅の性能って?(4)

こんにちは。リノベーション事業部の松下です。

今回は「Ua値(外皮平均熱貫流率)を良くしても快適になるとは限らない」と言うことについてお伝えしたいと思います。
Ua値とは、家の中と外の温度差が1℃の時に、家の中から失われる熱量の合計(総熱損失量)を、建物全体の外皮面積で割ったものです。
つまり家中からどれだけの熱が失われるのかを表したものです。
単位はW/㎡Kで表します。(ワット/ヘイベイ·ケルビンと読みます)ケルビンとは℃と同じで、温度差のことです。
基本的に、家の中と外の温度が同じであれば、熱が移動する(失われる)ことはありません。
温度差が大きければ大きいほど熱は移動しやすくなります。
その時に、家中から失われる熱量(総熱損失量)を少なく出来れば、冬は暖かかく夏は涼しく過ごすことができます。
そのためにが必要になって来るのが、「断熱」です。断熱性能を高めることによって、快適な生活が出来るようになります。
ここまでは何となく理解して頂けたのではないかと思います。

そしてここからがポイントです。
最初にUa値は外皮平均熱貫流率といいました。この中の「平均」と言う部分が大事になってきます。
例えば、屋根、外壁、窓、基礎の断熱性能がそれぞれ100点満点とします。
全科目80点(バランスが良い)であれば平均点は80点になりますが、1科目だけ点数が低くても(バランスが悪い)平均点は80点になるケースがありますよね。
上記で言えば、屋根、外壁、基礎の断熱性能が良くて、窓の断熱性能が低いと窓から熱が失われやすくなりますので、快適に過ごすことは出来ないと言うことになりますよね。

このようにUa値が同じであれば、断熱性能も同じと見なされてしまいますので、数値だけで「本当の」断熱性能を判断するのは難しいのです。断熱性能の中身をよく検討することが大切になります!!
更に断熱とセットで考えなければならないのが、「気密」です。これが更に大切になりますので、次回お伝えしたいと思います。

今回はここまでです。

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