太陽光発電(2)
太陽光発電(2)
今回は、太陽光発電のパネルの搭載枚数は何によって決まるのか?ということについてです。
それは、ズバリ! 「断熱性能」と「設備」によって決まります。
先ずは「断熱性能」についてですが、基本的なことから考えてみましょう。
断熱性能が良いということは、夏であれば外部からの暑い空気、冬であれば冷たい空気が部屋に入りにくいので、この段階で外部からの影響が軽減されます。
また家の中で冷やしたり暖めたりした空気は外部に漏れにくくなります。
例えばエアコンで冷暖房する時、断熱性能の高い建物であれば、外部との影響を受けにくいので、冷暖房が効きやすく、運転が短時間で済みますので、電気代が少なくてすみます。
それによって、日中太陽光で発電されたエネルギーの自家消費量も減りますので、その分パネルの枚数が少なくて済みます。
逆に断熱性能の低い建物は、外部と建物内部の熱の移動が大きいので、冷暖房がききにくく、運転時間が長くなりますので、電気代が嵩み、自家消費量も多くなってしまいますので、その分パネルの枚数が増えてしまいます。
「ZEH基準」にする場合で具体的に見てみましょう!(太陽光パネル:415W/枚として計算)
築25年以上経過の建物(UA値:1.45程度)の場合、太陽光パネルは21枚以上必要になりますが、現在の建物(UA値:0.42程度)の場合、太陽光パネルは13枚で足ります。その差は8枚も違ってきます。
新築の建物と比較しますと、一般的には既存の建物の方が断熱性能が低いので、この差が顕著になります。
断熱改修をして建物の性能を高める、あるいはパネルの枚数を増やして容量を大きくする等の方法があります。
どのくらい載せたら良いのか、どのようにしたらコストが抑えられるのか、そして費用対効果がどうなのかをしっかりと検証することによって適正量がわかります。
次回はもう少し具合的にお伝えしたいと思います。