住宅の性能って?(1)
こんにちは。リノベーション事業部の松下です。
今回から「温熱環境」についてお伝えしていきます。
「温熱環境」と言っても、単純に断熱、気密性能や省エネと言ったことだけでなく、色々な観点から考えて行きたいと思います。
先ずは健康の面からお伝えしていきます。
突然ですが、皆様は健康的に暮らせるとされる室温て何℃くらいだと思いますか?これについては、WHOが2018.11月、暖かい住まいと断熱についての勧告を出しました。
これによりますと、住宅の室温が18℃が推奨温度となっています。皆様のご自宅はいかがでしょうか?
日本でも省エネ住宅と健康の関係を国交省と厚労省から見解を発表しています。
ある統計によりますと、日本では毎年127万人の方がなくなっていて、その内冬になくなっている方は47万人、そしてその死因は心筋梗塞と脳卒中と肺炎だそうです。
これが、北海道等の寒い地域より、九州や中国、四国等の比較的温暖な地域の方が多いとのことです。意外でしたか?
これは、断性性能の良い住宅の普及率が高いほど、冬に亡くなる方の比率が低いと言う関係性からきているようです。
また先程の心筋梗塞や脳卒中の引き金になるのが高血圧です。
高血圧を治療するガイドラインもあります。
そして、寒い中でも、足元が寒いと言うのが一番良くないとされています。
熱が逃げやすい足から熱を逃がさないように血管が収縮して、血圧が上がってしまうのです。
断熱性能が低いと、朝と夜の温度差が大きいので、朝寒い時に血管が収縮して血圧が上がり、夜暖かい時に血管が拡張して血圧が下がります。これを毎日繰り返しているわけです。これによって動脈硬化が進行するそうです。
一般的には塩分を控えることや、魚や野菜をたくさん食べること、運動すること、またタバコをやめること等はありますが、家を暖かくしましょうと言うことはいわれませんよね。
家が暖かい=断熱性能が良いということは健康面から考えてもとても大切なことなんですね。
今回は以上です。